産業衛生サポート札幌支店

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2020-03-18

ウィルスって何?~知識をもって恐れよう~

毎日ニュースで流れるコロナウィルス関連。
すでに知識もあるでしょうが、ただしく怖がりましょう。
過度に敏感になることはありません。予防方法はすでに知っています。

細菌とウィルス

感染症を引き起こす病原体は「細菌」や「ウィルス」と呼ばれるものです。
では、この2つの違いを知っていますか?

《細菌》

目で見ることができない「生物」です。
生物は「細胞」によって構成されています。細菌には、「細胞」があり、自力で栄養を摂取して、生存・増殖していきます。

《ウィルス》

「細胞」がありません。自力で栄養を摂取したり動いたりすることができません。ほかの生物の細胞に入り込んで生きています。その入り込んだ細胞の機能を使って自分のコピーをつくり、ほかの細胞に侵入し、増殖していきます。

コロナウィルス

コロナウィルスは、直径約100nm(ナノミリメートル)の球形で、表面には突起がみられます。形状が王冠“crown”に似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味する“corona”と名付けられました。
ヒトに感染するものは6種類判明しており、4種類は40年前から蔓延しているもののです。「ウィルスによる風邪」の10~15%(流行期35%)を占めています。冬に流行のピークが見られ、6歳までに感染を経験するといわれています。
残り2種類は重症肺炎を引き起こした「SARS」「MARS」です。これらは動物を宿主とするウィルスがヒトに感染した例です。致死率はSARSが9.6%、MARSが34.4%でした。いづれも重症化した症例は心臓や腎臓、糖尿病などの基礎疾患を患っていた人や高齢者でした。

新型コロナウィルス

2019年12月から報告され、世界各地に広がりをみせています。

~感染経路~

《飛沫感染》《接触感染》です。
空気感染は起きてないと考えられています。
閉鎖した空間で、近距離で会話をするなどの環境が感染を拡大させるリスクとされています。

~感染力~

潜伏期間の平均値は約5日間程度と言われています。特定の人から多くの人に感染させたと疑う事例がある一方で、感染が確認されたかたのうち、重症・軽症に関わらず約80%のかたは、ほかの人に感染させていません。

~症状と重症化するリスク~

発熱や咳などの呼吸器症状が1週間前後つづくことが多く、強いだるさを訴える方がおおいようです。
重症度は、致死率が高い感染症ほどではないものの、季節性インフルエンザと比べるリスクは高くなります。特に高齢者や基礎疾患のある人が重症化するリスクが高まります。
国内では、陽性反応で症状があり入院した553例のうち、104名が退院しました。重症である(人工呼吸器使用や集中治療室に入院した)方は約5%、症状があり入院を要するが軽症であるひとは約73%でした。(3月12日現在)。致死率は約2%で中央値は75歳でした。

《トピックス》

近日発表された中国の論文では、新型コロナウィルスのタイプが「L型」と「S型」の2種類あり、とくにL型が感染力が高いとされ、武漢市で爆発的流行したときに多く確認されました。S型はコウモリから検出された遺伝子と似ており、古くから存在していたとみられています。
この「S型」が、多くの死者をだしたとみられています。早い段階で感染者を重症にするため、感染者が移動して他者に広げる可能性が低く、感染力は弱かった、と推測されます。
「L型」は無症状であったり、軽症であるゆえに、感染力が高いとされています。ヒトが動くがゆえに世界中に感染がひろがったと推測されます。

感染が成立する条件

これまでにクラスター(集団感染)が確認されたものに共通するのは
①換気の悪い空間
②人が密集していた
③近距離での会話や発声が行われた
上記3つの条件が重なった場面です。
つまりはこの3条件ができるだけ同時に重ならないようにすることが対策です。
またこのほかに、共用の物品を使用していたという場面もあります。

私たちが今できること

感染の流行を早期に終息させるには、クラスターがクラスターを生み出さないことです。
1:換気の励行
2:人の密度をさげる
3:近距離での会話や発声をさける
の3つです。
不要な外出を避けるのはこのためです。
1人ひとりができることは、特別なことではありません。

こまめな手洗いと、咳エチケットの徹底です。

感染のほとんどは手を介しています。
ドアノブや電車のつり革など、様々な場所にウイルスが付着しています。そういった場所を触った手で、自分の眼や鼻、口を触ったり、食事をしたりすることで、ウイルスが体内に侵入してくるのです。
感染症から身を守るためには、手からの侵入を遮断する「手洗い」がとても大切になるのです。手洗いは、帰宅時や食事前だけでなく、不特定多数の人が触るようなものに触れた後にも可能な限り行うことが大切です。
共用するものの消毒を徹底することも大切です。
今できることをしっかりおこない、ただしく、冷静な判断を。

文:保健師 小澤睦子
参考資料
厚生労働省:新型コロナウィルス感染症について
日本ウィルス学会:コロナウィルス
など

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