vol.9 ウイルス性は冬に流行!感染性胃腸炎

2019年1月30日 産業医コラム

ウイルス性は冬に流行!感染性胃腸炎 イメージ

寒い季節になると、「ノロウイルス」という言葉をよく耳にするかと思います。そこで、今回のコラムでは感染性胃腸炎について、原因や症状などをお伝えしていきます。

12月~1月にピーク

感染性胃腸炎は、細菌やウイルスなどによる感染症です。
夏季には加熱不十分な肉や魚、サラダ、水などから感染し、原因としてはサルモネラ、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌(O157など)などの細菌が多く認められるのに対し、冬季にはウイルス性が多くなります。
その中でも頻度の高いノロウイルスによる食中毒の発生時期を見ると、11月頃から増え始め、12月~1月にピークをむかえる傾向にあります。

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスの感染経路はほとんどが経口感染で、食品から感染する場合と人から感染する場合があります。
食品からの感染は、感染者が調理したり、汚染された食品を十分に加熱しないで食べたり、消毒が不十分な井戸水を摂取すると感染します。
人からの感染は、便や吐物から人の手を介して感染したり、家庭や会社など人同士が接触する機会が多いところで直接感染したりします。

どんな症状?

感染から発症するまでの時間は24~48時間で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、微熱などが主な症状です。このような症状が2日程度続き、自然に治癒します。
比較的軽く経過することが多い病気ですが、高齢者においては吐物が喉につまることによる窒息や、誤嚥(むせること)による誤嚥性肺炎への注意が必要です。

ノロウイルスの治療

このウイルスに対する特効的な薬剤はありません。治療は下痢、嘔吐による脱水に対して、輸液などの対症療法が行われます。下痢止めはウイルスを体内に留めることになるため、投与しないのが一般的です。

予防するには?

今流行しているインフルエンザと同じで、ウイルス感染症の予防の基本は手洗いとうがいです。食事の前、トイレの後、帰宅後などこまめに手洗いをしましょう。調理した食事を提供する場合は、特に入念な手洗いが望まれます。
家族がノロウイルスに感染したら、タオルは個別にし、汚染が疑われる衣類などは熱湯消毒するか塩素系漂白剤で消毒してください。平素から睡眠を十分にとり、規則正しい食事を心がけ、体調管理に留意しましょう。

参考資料
厚生労働省HP『ノロウイルスに関するQ&A』
東京都福祉保健局パンフレット『防ごう!ノロウイルス感染』

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